お店について

飲食店の営業許可

飲食店の営業許可を取る

前回からの続きです。

リニューアル工事完了と同時に考えなければならない事は

確実に営業許可を取る事

です。

モダンリビング 233

ここで、単純な疑問・・・

営業しながら改装したんだし、許可は大丈夫でしょ?違うの?

まぁ、世の中知らない事だらけですね・・・

 

保健所に問い合わせしてみました。

 

簡単に言うと

配置や構造が変われば、再度 届出が必要

ということです。

 

今回の改装では

  • 調理スペースの増加
  • トイレの増加

この2点が大きなポイントです。

 

今までは

簡易な調理のみ(温め・切るだけ等)で、電磁調理器を主に使用という内容の

軽食・カフェ等 許可

で10年間行ってきましたが

保健所に改装内容を伝え、提供メニューの内容とガスコンロを使用し、幅広い調理(料理)を出したい と伝えると

新たに、飲食店の営業許可が必要ですね

と言われました。

 

そして

今までの営業許可を、一旦取り消します。

という事でした。

 

・・・

 

色んな想像が頭をよぎっていると、担当の方からこんな一言が

「安心してください、新たな営業許可は切れ目なく引き継がれます」

「あ、そうなんですね・・・」

担当

「ですので、日付欄は記入にしないようにしてください」

 

つまり

これから取ろうとする営業許可が下りる日が決まった時点で

それまでの営業許可取り消し日が決まる

という事です。

 

私の住んでる地域の場合は、このように

保健所が日付を記入する

ということでした。

 

また、およその日程が知りたかったので、聞いてみると

現地検査後、3・4日程度

でした。

 

一安心して、次へ進めます!

 

いよいよ現地確認調査です。

 

現地確認調査ではどこを見られるのか?注意する点は?

見られる部分は以下です

  1. 手洗い場の位置と消毒
  2. 2曹シンクとお湯
  3. 換気扇の位置
  4. 作業場と客席の線引き(「扉」の設置)
  5. 食器類の収納方法

手洗いがどこでなされるのか?

まずトイレ内に1つあればOK

更に、客席のどこかに1か所必要です。

 

私の店の場合、トイレ内に1つ出てすぐに1つあります。

トイレから出てすぐの手洗いが、客席の手洗いとみなされます。

そして、全てに消毒手洗い洗剤を設置します。

手洗いによる殺菌を行う為です。

 

次に、作業場(キッチンやカウンター内)にも

手洗い専用スペースが必要です。

水が出て、消毒手洗い洗剤が設置されていればOKです。

食器洗い用と一緒の場所はダメです。

必ず別に必要です。

 

2 2曹シンクとお湯

2曹シンクとは

アズマ 二槽シンク(ホ-ス付) 750×450×800 [KP2750]

こんなやつです。

なおかつ、どちらかにお湯が出る事が条件です。

清潔に保つ為です。

 

水栓は

LIXIL(リクシル) INAX キッチン用 壁付 シングルレバー混合水栓 ソフトシングル 断熱キャップ 金属ハンドル RSF-861

このような混合水栓でも大丈夫です。

お湯は出ればいい

室内給湯器でも室外でも大丈夫です。

 

3換気扇の位置

調理場で火を扱う場合、換気扇の場所と位置は非常に大切です。

電磁調理器を使う場合も、換気が真上にあること、掃除が十分できることを重点的に見られます。

更に、ガス(電気)コンロの周りの素材(壁材や床材)

油が飛んでも大丈夫な素材、掃除が容易素材かどうか

私の場合、素材について質問されました。

わからない場合は施工業者に聞くなど対応が必要です。

 

4作業場と客席の線引き

言わばキッチンに余計な菌を持ち込まない為の措置です。

それを明確に示すモノ

「扉」

です。

 

ベスト OS 自由蝶番 101ミリ 2個入り 0150-106

↑自由丁番というもの

これを使った扉が便利です、客席側と調理場側どちらからでも開きます。

ベスト 塗バネ蝶番 両 64ミリ (2個入リ) 2-323

↑このタイプもあります。

 

私の場合は上記のような丁番とコンパネを加工して

簡易な扉を作りました。

検査の時、線引きを示す「扉」の質までは問われません。

素材や色や形はどうでもよく、機能していればOKという事になります。

お客さんが

「ここから先はお店側のスペースだな」

と認識できればいいわけです。

腰くらいの高さ(90cmくらい)の扉で十分です。

 

5食器類(グラス)の収納方法

これも「扉」が付いていれば言うこと無しですが・・・

全ての場所には無理なので

ホコリが入らないような収納

というのを頭に入れていきます。

食器類(グラス)が汚れないような場所と収納方法がなされているか

を見られます。

 

扉が付いていな場合で、指摘を受ける可能性がある場所としては

  • 足元
  • 上すぎる場所
  • 扇風機やエアコン等の風が直接来る場所

これらはホコリが溜まりやすい、影響を受けやすい

とみなされます。

  • グラスのディスプレイ
  • カウンターの下の有効活用

などで、置いてしまいそうですが

扉や戸が無い場合は必ず指摘→指導されます。

 

私の店の場合はDIYで扉を作っています。

足元に収納が必要な場所にも、2重カーテンをしています。

カーテンは普通のものではなく、ビニール製で汚れたら洗える、清潔に保てる素材

を選んで作りました。

つまり、検査の意味が理解できていれば上でも書いたように

素材や質までは問われません

機能していればいいわけです。

 

まとめます

検査で大事なことは

菌を持ち込まないような措置ができてるか

殺菌できる環境が整っているか

です。

風邪予防もそうですが

食品衛生は手洗いが基本という考えの基です。

 

ネットで調べると色んな情報が出てると思いますが

一つの例として、今回の記事が参考になればと思います。

 

また、検査を受ける市町村により違いがありますので

この記事だけがすべてではありません。

不明な点は必ず、関係各所に問い合わせしてください。

 

営業許可に関わる大切な情報です。

 

(私の地域では非常に丁寧に対応していただきました)

 

次は営業時間について書いていこうと思います。

ではまた。

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