何かを始めるには「前提」が必要
判断の分かれ道
飲食店の経営に大きな変革が訪れています。特に11日から東京都で実施された以下の要請です。
- 夜の外出自粛
- 飲食店は朝5時~夜8時が適切
- お酒は夜7時まで
ここで、大きな分かれ道ができます
- 昼を中心に営業している
- 夜を中心に営業している
今回の要請は1は可能ですが2は不可 と言ってるわけです
そして、もう1つ
今の状態はいつまで続くのか
実は、この部分が非常に重要だと考えています。
- 数週間くらいで戻るだろう=また営業再開できるだろう
- 長くかかるかもしれない=営業方法を大きく変える
そして、2が更に分かれます
- 営業時間を変えて、形態を変えながら継続
- 業種を変えたり、他社と提携したりの模索へ
1の場合は人が出歩く時間帯に合わせて営業時間を変えたり、テイクアウト商品を増やしたりする方法です
2の場合は別業種に変えたり、フランチャイズ提携等と契約する方法です
変えるには協力や理解が必要
実際に選択していくとなると、経営者の環境にも変化が出てくるので理解と協力が必要になってきます。
- 家族があれば同意、賛同してくれるか
- 従業員がいれば同意、賛同してくれるか
- 仕入れ状況や在庫等で業者との関係が保たれるか
営業時間の変化は、経営者と周りに大きく影響が出てくるので右から左に変えれる場合とそうでない場合とがあります。
起きる時間 や通勤時間や 仕入れ時間やその種類 が変わるので
営業を変える=生活を変える
ということです。その認識が薄いと人との間(従業員や家族や取引先)に溝ができたり周りへの影響が大きくなると思います。
変えるには前提が必要
例えば夜の営業から昼の営業に変更する場合、起きる時間が大きく変わるので寝る時間も変わりますね。お店までの通勤距離がある場合は込み具合も変わるので考える部分は大きいです。
もう少し踏み込むと
起きる時間を変えて自分で起きるのか、誰かに起こしてもらうのか
誰かに起こしてもらう場合は協力してもう必要があります。そしてそれを継続しないといけません。今まで夕方にしか起きなかった人が「朝から起きるから起こして」と頼む場合、頼まれた方は”起きれるの?”という単純な疑問が湧きますよね。普段寝てる時間を逆算して布団に入るなど生活リズムを変えていく作業の前提があれば協力してくれるハズです。
何が言いたいかというと
「変える」に足る信頼やこれまでの言動など背景=前提があるか
が問われているわけです。
1つ前の投稿 http://concent10.org/crisis-thinking/ の後半でも書きました融資や助成についても同じことが言えます。
これも「今が大変だから協力してほしい」という実状への国・行政・金融機関のサポートなわけですから 前提 がないと協力してもらえない可能性があります。
雇用を継続したいから雇用調整助成金があります、そこには雇用を守りたい=雇用保険をかけている という前提(最新情報では雇用保険にかかってない人も可能です)
事業を継続させるために緊急融資があります、そこには前年同月と今との比較でどれだけ落ち込んでいるかの証明=前提
困った場合の救済には雇用状況や売上の申告と納税状況が前提になっています、またそこでしか判断できないのです。
〇売上があったにもかかわらず計上していなかった(税金の関係で?)
〇計上していない部分はどこへ消えたのか?(浪費?消費?)
都合が悪くなった場合だけ”助けて”は通用しないかも・・・
分かれ道と これから
営業の継続と変化への分かれ道が目の前に迫っている今、経営する者の考え方とこれまでの軌跡や考え方が問われています。どんな行動を起こすかで大きく左右されるでしょう。
そして、残念ながら継続できない店舗も相当数出てくると考えています。上の記述1の数週間で・・・と考えていた人は2に移行していくと思いますが、テイクアウトや昼の営業に転換できないお店もあるでしょうからやはり淘汰が来ると思います。
さらに、継続できたとしても資金がどこまで持つか・・・融資や助成などの制度を利用するにしても書類作成の作業も最低限必要になってきます。そこには正確な情報や適切な行動が伴います。
経営としてそれができるかできないか
そこも大きな分かれ道
と、これを書いてる自身も「なんとなく経営できてた飲食店なのか?」と悩みながらなわけです。
歴史的な年になりそうです
でも、前を向いて進むしかないので一緒にがんばりましょう!
ではまた。