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ペットボトル買取はどうなったのか

過去記事(ペットボトルの買取について)の最新状況を書いてみます

結論から言うと、ペットボトル回収業者はその場所からなくなっていました。別事業所(マルカズ833というオーガニック&グルテンフリーを扱う生産者市場)として変わっていました。https://peraichi.com/landing_pages/view/marukazu833

ということは、事業として成り立たなくなった可能性があります。

↑2017年にペットボトルを売ってみた記事です

工場の跡地そのままでした。

ということで、ペットボトルの現状はどうなっているのか?

少し考察してみます。

PETの価格推移

下のグラフは月単位のペットボトル原料であるポリエチレンテレフタレート(PET)の先物価格推移です。

2017年からすると40%の下落 最大50%の下落

私が記事を書いた2017年で見るとピーク時11000元=16万円ぐらいだった買取価格が直近の安値5600元=8万4千円程度まで落ちていることになりますね。更に2014年は12500元=18万8千円程度あったことを考えると、およそ60%も落ちています。

利益半分以下になったというわけです・・・これではやっていけないはずですね

もう少し価格が戻れば再び買取されるかもしれませんが、今の世界情勢を考えるとすぐには買取再開されないと思われます。ただクリーンセンターなどで資源として無料回収は継続しているので、捨てずにリサイクルしましょう。

輸出データ

次にペットボトルリサイクル推進協議会のページより、使用済みペットボトルの輸出状況を見てみましょう。

http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/exportation.html

中国以外の地域に輸出されているのが判ります。服やプラスチック製品を作る工場が中国以外に点在していると思われます。

回収率91.5%

回収率データは2018年までしか載ってませんが91.5%となっています。

http://www.petbottle-rec.gr.jp/data/transition.html

リサイクル率84.6%

下のリンクは2019年の報告で、生産されたペットボトルの中でリサイクル率は84.6%となっています、85%が目標だったと書かれています。

http://www.petbottle-rec.gr.jp/nenji/2019/

買取は今後なくなる可能性

2017年には買取してもらえたのですが、2018年の後半から価格が落ちて買取停止になった経緯をみると変動率が高く、事業性の確保は難しいと考えます。

大きな理由は、集めるだけでなくそれを輸出できる形にするまでに機械を揃えたり大がかりな投資が必要になるわけで、価格が順調に回復して一定期間維持されればそんな動きも出てくるはずですが、これだけ下がってしまうと一旦上がっても下がるリスクを考えてしまうのが自然な流れ。

大型機械は安くないし、消費は低迷しそうなのでどちらにしても2017年のような状態には戻れない可能性を持ってしまいます。

リサイクルは継続

日本は中国依存が大きかっただけに、これからの動向を注視しつつ、リサイクル活動は個々でしっかり行っていくことには変わりありません。

ペットボトルだけでなく、まだ使えるもの、再利用できるモノなど大切にする心までなくしてはいけませんね。時代が大きく動いてる中で仕事や環境が変わっても再利用とそれを考える自分でありたいと思っています。

ではまた。

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