お店について 飲み物

養命酒と薬酒とカクテル

カクテルで使うリキュールと薬酒

酒は百薬の長といいます

使い方によっては、都合いいですね(笑)

バーで扱うリキュールは大きく分けて以下の分類があります

  • フルーツ系
  • ナッツ・香草系(薬酒)
  • クリーム系

このナッツ・香草系の中に薬酒も入ります。

アルコールに草を漬け込んで、お薬の代わりにしたもの

アルコールに浸すと長期間の保存が利きます。

知恵ですね。

またアルコールは消毒に使われたり

血流を良くするのでポカポカなったり

身体には良い効能が多いです。

それにプラスして薬草ですから

遥か昔から利用されていた理由がわかります。

(飲む量に因りますが・・・)

薬酒はリキュールの中でも一番古いもの

つまり、リキュールは薬酒から始まった

と言っても過言ではありません。

 

日本の薬酒と言えば養命酒

 

【第2類医薬品】薬用養命酒 1000mL

日本で有名な薬用養命酒ですが

沿革を見てわかるように、長野県から生まれています。

wikiによると

「14種類の生薬で配合され1602年に開始、翌1603年には徳川家康に献上されていた」

 

「そのときに「飛龍」の印を使うことが許され、日本初の商標ともいわれている」

 

赤穂浪士が養命酒を飲んでいた記録がある」

とにかく、歴史のある日本を代表するリキュールであり、薬酒なのです。

当然私のお店でも扱っています。

2009年までは酒屋さんで購入していました

お酒としての販売ではなく、お薬としての販売に切り替えた為

今では薬局で購入しています。

屋さんと局の違いはパッケージでした

中身は同じですので、問題なく使っていますが

あの頃の箱を取っておけばよかったなぁ

と今更ながら後悔しています。

 

養命酒の飲み方は?

養命酒の味はカラメル成分が多いので

  • コーラ
  • オレンジ
  • トニック
  • ジンジャーエール

などが合います

レモンを絞って味を整えると、もっと爽やかになります。

ホットの場合もオレンジジュースが合います。

 

もう少し踏み込んだカクテルを紹介します

  1. 養命酒20ml
  2. コアントロ1tsp
  3. ブランデー1tsp
  4. レモンジュース1tsp
  5. パインジュース15ml
  6. オレンジジュース15ml
  7. シェイクする

コクの中に甘さがあって、のどごしにアルコールの熱さが少し残る感じ

 

養命酒と言われなければ、わからないと思います。

シェイクはしっかり、いつもより多くすると柔らかみが出ます。

 

お店ではどうしているのか?

ボトル棚ではなくカウンターに置いているので

よく目立ちます。

その分、冗談と取られる場合も多いです、ネタにされます。

例えば数人で来てて1人オーダーが決まらない場合

「もう、養命酒でも飲んどけ!」

ってな感じで、恰好のネタですね

おそらくCMの影響でしょう。

日本人には馴染みの

「お薬のようなドリンク」

として定着しています。

しかし、アルコール度数を伝えるとビックリされます。

次に出てくる言葉がほとんど

「養命酒飲んだら飲酒運転になるんですか?」

答えは「はい」です。

この質問の背景に

「小さい時おばあちゃんに勧められた」

「こどものころ、親と一緒に飲んだ」

などのエピソードが多いです(2、3どころじゃない)

 

  • あのCMからしてリキュールとは思っていない
  • こどもが飲んでるのだからアルコールじゃないだろう
  • 日中も飲んでたような記憶がある

などなど、時代背景やイメージも巻き込んで

リキュールやアルコールという感覚ではないのでしょう。

 

そこを、切り崩しているのが当店。

 

日本の誇る薬酒であり、立派なリキュールです

 

という言葉と共に、他の国の薬酒も似たような色や味という説明も付け加えていきます。

 

まだまだ、飲み方は研究できると思います。

ミニボトルでもあれば、もっと身近になるかもしれませんね

 

ではまた。

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